今週日曜の、関口宏の番組で、格差の拡大の話をしていました。現在の世界の総人口73億5千万人の貧乏側の半分36億7500万人の持っている総資産と、ビルゲイツ以下世界の富豪8人の持つ資産合計が38兆円くらいで同じくらいだそうです。富める者はますます富み、貧困地帯は人口だけが増えていく!

 税金というものは、行政サービスや公共インフラの資金源という機能だけでなく、富の再配分という大切な機能も持っています。所得税や相続税は富める者から多く徴収し、福祉や貧困対策にお金を回すという機能です。ところが今の富豪は、たくさんの優秀なアドバイザーを駆使し、グローバルに資産管理し、合法的税金逃れをしています。所得税や相続税は増税していますが、その打撃を受けるのは資産で言えば5千万円~2億円程度、所得で言えば年1000万~3000万程度のこつこつと努力してきた上流の下、と中流の上の層なのです。

 配偶者控除が改正され、配偶者のパート収入が150万円まで(従来は103万円まで)なら38万円の控除が受けられ、180万円までは金額が減るけれど控除が受けられるようになりました。103万円の壁が女性の仕事進出を阻害しているという批判に対処したのでしょうが、単純に壁が150万円に移るとは思えません。企業側が給与規定の中の配偶者手当や家族手当の基準をどうするか?社会保険の壁は130万円から106万に下がっているし、国税の扶養控除の基準も103万円のままです。

 ビールの税金が5年間をかけて一律になりますね。煩雑な税制をやめるという趣旨ですが、「何で?」と思います。第三のビールが高くなり普通のビールが安くなるので、貧乏人は飲む量を減らさざるを得ず、金持ちはたくさん飲める、格差拡大。ちなみに日本酒は少し安くなり、ワインは少し高くなります。

←青空と寒椿(東京はきれいに晴れる日が多いです)

 厚生労働省の政策でセルフメディケーション税制というのが今年から始まります。従来の医療費控除は、領収書を10万円分以上集めないといけないのでハードルが高かったのですが、①健康診断や予防接種という従来の医療費控除では認められなかった部分の費用が認められること②ハードルが12000円と下がったことが特徴。案外使えるかも?

いずれにしても、今年の税制改正は小粒。本来は消費税増税とそれに伴なう経済対策が予定されていたのですが、そっくり延期されてしまいましたからね。(ちなみに初孫誕生)