願わくは 花の下にて 春死なん その如月の 望月のころ・・・西行法師の有名な和歌があります。

IMG_0740私の兄が、姫路城内の花見で酔い過ぎ、自転車事故死してから7年が経ちました。享年57歳、養護学校の教師をしており、新学期が始まる前日の夜でした。

当時の私の感想としては、「太く短く生き、いい死に方だな、桜を見ながら、お城を見ながら」「勝手な奴だ、好きなように生き、大学に入ったばかりの子供や、老いた母親を残して、自分勝手に死んだ」という両方でした。

今は、死に様のインパクトが薄れ、「いずれにしても57歳は若いよなあ、まだまだやるべきことや楽しいこともあっただろうに」62歳の私は兄を若造扱いにしています。

IMG_0744兄の遺体があったところに寝転がると、桜と姫路城の天守閣が見えます。

IMG_0726兄の亡くなくなった場所に、毎年遺族と兄の友人達がなんとなく集まり花見をしています。

満開の桜は本当にきれいです。そして一斉に散っていきます。昔から日本人は桜を愛でながら、どこかで過ぎし日々を思い、やってくるであろう死も感じていたのだろと思います。

「夜桜や 老いて妖しき 夢をみる」(清水基吉)