高倉健追悼ということで、昨日は高倉健最後の主演映画「あなたへ」をテレビで見ました。 脇役陣が凄いメンバーで、その中でミスキャストかもというビートたけしが種田山頭火の俳句を幾つか紹介し、映画の複線としていました。                「分け入つても 分け入つても 青い山」

あなたへ福山雅治のダンロップのコマーシャルでも山頭火の「ほととぎす 明日はどの山 越えていく」が使われていますね。

山頭火山頭火は貧しい漂泊の人で、俳句も自由律で分かりやすく人気があります。特に孤独感、寂寥感です。

「うしろすがたの しぐれていくか」 「いただいて足りて一人の箸をおく」 「一つあれば事足る鍋の米をとぐ」

山頭火は若い頃は事業に失敗したりもし、大酒のみでもあり、けっして草食系の人ではないのです。ただ俳句に打ち込んでいたことと、戦前の日本には托鉢坊主という生業が赦されていたという時代背景もあり、漂泊詩人という生き方ができたんですね。セチガナイ今だと、ただのアルコール臭い路上生活者です。

上記「あなたへ」の中でもビートたけしが高倉健に「漂泊と旅行はどう違うか?」とたずねます。目的地があることと帰るところがあるのが旅行。芭蕉も西行も旅行者です。妻に先立たれた高倉健は帰るところがあるのか?というのもこの映画の複線の一つかな?

漂泊にはやはり覚悟がいります。「このまま死んでしまふかもしれない土にねる」  私は徘徊はできますが漂泊は無理です!