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      願わくば 花の下にて 春死なん その如月の 望月の頃 (西行)

 こういう死に方が理想だと思っていたが、こういう死に方をした男がいた。私の兄。5年前、姫路城の満開の桜の下で花見をしっかり楽しんだ後、事故死。

 この歌に限らず、和歌にはたくさん桜を詠った秀歌がある。ところが俳句に桜は少ない。

         大仏殿 いでて桜に あたたまる(西東三鬼)

         夜桜や うらわかき月 本郷に (石田波郷)

         わが肩も 吉野ざくらも 痩せにけり(中村苑子)

どうです?地味な桜たちでしょう。俳句の味です。20140404