私は成年後見人になろうと思って、東京税理士会の研修を受け東京家裁に名簿を登録してもらっています。司法書士会や社会福祉士会と違って、税理士会はあまり成年後見に力を入れてないので今のところオファーはありません。

成年後見制度の良いところは、認知症等になってからの詐欺や押し売り営業から財産を守れること。親族からの経済的虐待(認知症等の人の年金や預貯金を親族が勝手に使い込むこと)を防げること。介護サービスを受けるときに、事業者の適正な選択をしたりクレームをつけたりできること。相続等の手続きで、本人(被後見人)の利益を守れることなどがあります。

成年後見問題点も沢山あります。認知症や障害者の財産を守ることは出来るかもしれませんが、本人のQOL(生活の質)は維持向上できるのか?そもそも本人の意思決定は尊重されるのか?

認知症進行中の義母を身近に見ていますが、その場その場の判断力や理解力、感情は持っているのです。ただその連続性がなく現実もテレビの中も自分の記憶の中も区別がつかなくなっているだけです。意思は持っています。知的障害者の人たちも顧問先で身近に触れ合っていますが、彼らもそれなりに判断力・理解力・感情を持っています。理解できる部分が狭かったり判断力が感情的だったり自己表現がうまく出来なかったりしますが、意思は持っています。

成年後見はこの本人の意思を充分尊重せず、後見人が意思決定を代行してしまいがちなのです。しかも、その後見人の選任・監督をするのが家庭裁判所です。全国で約20万人の被後見人が居ます。ところが全国の家庭裁判所のどれくらい裁判官が居るか分かりませんが、東京家裁は5人しか居ないのですよ。実務は事務官や書記官がやるとはいえ、ちゃんと後見人が仕事をしているかどうか監督できるわけがありません。書類上問題なければ、被後見人本人の意思など関係なく、杓子定規に手続きを進めるしかないのでしょう。

認知症予備軍の私は主張します。まず成年後見の監督官庁を家裁=法務省から外せ!!!社会福祉法人やNPO法人による法人後見を増やせ!!!「まだらボケ」の段階で後見人の選任が出来るようにしろ!!!こういうスローガンで「バカボンのパパ同盟」を作ろうかな?

バカボンのパパ