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ゲゲゲの女房の旦那であった巨匠「水木しげる」が93歳の天寿を全うした。ある意味で、戦前世代の終焉と言えるかもしれない。

鬼太郎を中心とした妖怪漫画で一世を風靡し、手塚治虫の対極と云われた巨匠ではあるけれど・・・その本質は、強烈な反戦主義と反骨主義だったように思う。

彼が送られたラバウル島での強烈な地獄の日々は体験した者にしか語ることが出来ないことである。

太平洋戦争で亡くなった230万人もの軍人軍属の実に60%を超す140万人が実は餓死による傷病死であったことが何故か語られていない事実なのだ。

その数字自体が今でも藪の中にあって・・・大本営と高級官僚たちは、簡単に死ねと命じて歴史から無かったことにすることを平然と行ったわけである・・・。

その生き字引である巨匠「水木しげる」の遺した膨大な戦史の記録を改めて今、日本人として向き合わねばならないと思います。

水木しげるは、妖怪漫画で有名になりましたが・・・実は戦争を描いた漫画家でもあり・・・それがまた凄いんです。人のココロに妖怪を見たのかもしれません・・・。

戦争法案が成立し、武器輸出を国策であると声高に話をする風潮の時代だからこそ・・・・この本「総員、玉砕せよ!」は若い人に読んでほしい一冊ですね。

私が「戦争を美化した本」として批判した「永遠のゼロ」のような本とは比較にならないリアリティに圧倒されるわけです。キレイごとではない本質がここにはある・・・。

記録を残してくれてありがとうございました。ご冥福を祈るとともに、二度と若者に銃を取らせてはならないことを誓いたいと思っています。 合掌