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 今年の大河ドラマ「黒田官兵衛」に主役で出演している「岡田准一」クンが出て大ヒットしている映画「永遠のゼロ」を見られた方は多いと思います・・・。あまりにヒットしているのでこんな意見もあるということで書いてみます。

 百田尚樹氏のベストセラーである本書を薦められて読み始めたのが3年前でしたが、去年の暮れにやっと完読した有様でして・・・私にとっては他人に勧められる本ではなかったというのが実感です。

 百田さんが反戦を意識して書いたというのは事実かもれませんし、その努力は認めたいと思います。 しかしながら・・・読んでいて先が見える本を読み続けるのは忍耐も必要でしたね。

 映画となると、これは間違いなく右翼が喜ぶ感動大作になっているわけで・・・美談として語られるようでは困るし、戦争のできる国になろうとしている世相からしても危険なことと憂うこと大だったりします。

 特攻機の他に人間魚雷を作ったり、米軍から「バカ・ボン」と綽名された「桜花」なる愚にもつかぬ特攻兵器で若い有為な人材を幾多も殺し靖国に祀ってきたこの国の高級役人たちに対する憎悪の念から考えても肯定できないし美化したいとも思わないですね。

 「宇垣纏中将」という人の名を知っていますか? この人は、特攻攻撃を推進した人物・・・1945年8月15日つまり終戦の日の玉音放送の直後に最後の特攻機部隊として出撃。道連れにした若人はこの時だけで16人に上った・・・・。

 宇垣中将の行為が是か非かという論議はいまだ決着はついていません。戦後教育を受けた私は、死ぬなら一人で死ねと言いたいが・・・多くの命を奪った責任を取ったという意味ではまだマシな男であったと見ることもできるわけで。

 信州上田には「無言館」という美術館があります。ここでは戦争に散った美大生たちの遺した絵画やデッサンが集められて展示されています。 

 何を思って母の絵を描いていたのか? 彼らの遺した物言わぬ魂の叫びを受け止めることを日本人の責任として平和を守りたい思いに駆られる場所であったりします。

 敗戦を終戦と言い換え、占領軍を進駐軍にすり替え、犬死を散華などと言葉を飾ることに長けた人々に誤魔化されてはなりませぬ!!! ゼロ戦という飛行機は、速さと飛行距離を伸ばすために防御を無視した棺桶でした。徹底した人命軽視の産物ですね。

 世界史上に例を見ない特攻というのは「村八分」の脅迫による自死強要でしかない。敗戦を先延ばしにするための恥ずべき道具でしかなかった。 それを美談にすり替えては欲しくないのですね。

 重い話になってしまい、申し訳ありません・・・。

 こんな世相だから言わねばならぬこともあるわけです。 他国と戦って自分の国を守るなどは絶対にあってはならない。平和憲法を持つ今の日本国こそが実は中国から見てやりにくい相手であることは間違いないと私は考えています。