ライラック祭りの札幌・・・マンホールのデザインも雪印であったりします。

さて、先日は「遅咲きの花」として半崎美子さんを紹介しましたが… 司馬遼太郎作品の中でも出色の一作である「箱根の坂」について書いてみたい。

この本と出合ったのは16年勤めた会社を辞めて役員暮らしからヒラのサラリーマンで暮らしていた40歳くらいの不遇な時代でした。

安い給料に見合うくらいのヒマな仕事であったために、毎日図書館に通って勉強したり本を読んだりという充電時期ではあったものの・・・

40歳という微妙な時期を焦りのような気分の中で過ごしていたわけで、自らが選んだ道とは言っても自分の未来に自信があったわけでもなく。

そんな時に出遭う本というものがあります。戦国時代の幕を開けた男として史上名高い「北条早雲」を描いた「箱根の坂」。

なんと、北条早雲(伊勢宗瑞または新九郎)が歴史に登場したのが彼が既に50歳の坂を超えていたということを読んで知ってビックリしたわけです。

しかも箱根の坂を超えて小田原城の主になったというのが80歳を越していたと知って驚愕・・・。

私ごときが40歳の若僧で何を焦るのかという思いにさせてくれた一冊になりました。

最近の研究では、実際の早雲の生まれは24年ほど違うのではないかという説が有力になっているようですが。

不遇な時こそ、その人は好運を得るための運を貯めているものだということに大いに救われたことは私の人生にとっても大事な一冊でした。

不遇を感じている人にこそ読んでもらいたい、元気になれる一冊の本ではあります。