日高の浦河町というのは馬と昆布の町だとか

そこに「ベてるの家」という精神しょうがい者のファームがあって、しょうがい者本人達と浦河日赤の精神科のお医者さん、ソーシャルワーカーが一緒に、社会福祉法人や昆布販売会社や清掃会社やグループホームやを作っているのです。精神病学会ではそれなりに有名だそうです。

 

そこの本が実に面白いのです。「非援助論」「当事者研究」という二冊を読みました。

精神病の中でも統合失調症の人が多く、苦しい妄想や幻聴、その結果としての暴力や破壊、そして入院という自分たちの病気を客観視して、直すのではなく研究していこう、言葉として語っていこうとしています。

それが実にユーモア精神に裏付けられて居るのです。「幻聴さん」は違う人格で721人居るとか、爆発(暴力や破壊)は自分で計画的に準備して進めているという研究発表、心神喪失状態を「ぱぴぷぺぽ状態」と名付けたり、第一回の地域集会のスローガンが「差別・偏見大歓迎」としたとか、実際は深刻な事態なのですが、笑いながらそのいろんな個性を健常者含めて受容れているところがとても面白いところです。

統合失調症というのが、人間関係の病いなんだというのがとても良くわかります。そして「人」という脳の肥大した生物が生きていくためにいろんな仕掛けを持っていて、その一つが統合失調症なんだと言うのもわかりました。